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代表コラム | エグゼクティブに特化した結婚相談所 CELENTE(セレンテ)東京港区 青山・赤坂・六本木

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セレンテ代表コラム

ジェンダー平等と多様性 〜 婚活現場に残る古い価値観

2021年9月6日

 コロナ感染拡大の真っ只中で行われたオリンピック・パラリンピックも9月5日にすべての幕を閉じました。五輪基本コンセプトのひとつに「多様性と調和」がありました。
多様性と調和・・注目すべき大きなテーマですが、国境がなく人種的にも均質であり、同一言語を話すこの日本で、ジェンダー平等と多様性という概念が根付くにはまだまだ道のりは遠いのではないでしょうか。人と同じであることを良しとする国民性なのです。

五輪開催前、要職に就く関係者の方々に多くの失言が見られました。次々と反省の声を上げられましたが、そこに真に多様性への深い理解があったのかどうかわかりません。多様性という概念を身をもって体感するには時間がかかることだと思います。

 私共が運営している結婚相談所業界の現場においても、依然古い価値観や結婚観が幅を利かせており、ジェンダー平等や多様性が浸透しているとはとても言い難いのが実情です。いまや、ほとんどの女性が経済的にも自立し、それなりの収入を得て責任ある仕事を持っているにもかかわらず、「夫は仕事、妻は家庭」「結婚するなら男性のほうが年収が上でなければならない」といった結婚観をお持ちの方も少なくありません。

いまだに女性は女性らしく家庭的であるべき、男性は男らしくリーダーシップを持って家族を養う・・昭和時代に育った親御さんの価値観が、平成生まれの婚活世代に脈々と受け継がれています。古い価値観や男女格差の中で育った家庭環境で徹底的に刷り込まれています。この婚活世代の価値観、男女格差の感覚が、まだまだ今の日本人の平均なのではないかと感じます。

マスコミなどが先行し、CMなどにもジェンダー平等をテーマにしているものも多く見られるようになりました。五輪をきっかけにして、いままさに世界はジェンダーフリーに向かっていると言わんばかりですが、果たしていまの日本人に本当にそのダイバーシティ(多様性)の精神が根付いているのでしょうか。

今の婚活世代のその子供達、そしてその次の世代には、少なくともジェンダーを平等とか多様性とかLGBTQとかを敢えて語ることすらないほどに当たり前の世界になっているのかもしれません。そうあって欲しいものです。

2021年9月6日
辻之内節子

コロナ脅威の中のオリンピック 〜アスリートへのエール

2021年7月29日

こんにちは。

 熱戦が繰り広げられている東京2020オリンピックですが、コロナウィルスの脅威が、本来ならば祝祭として華々しく開催されるはずであった本大会に大きな不安と影を落としてしまいましたね。

コロナ蔓延の影響を受けて1年間の延期に始まり、大多数の国民が反対する中で開催されたという経緯もあり、開会式での華やかなムードを抑え、哀悼や祈りを想起させる演出でした。無観客の会場で行われている競技は、これまでの観客の熱気や歓声に包まれた大会とは明らかに趣を異にしたものになりました。

会場の外に目を向ければ、コロナ感染者数は増加の一途をたどっている状態です。開催方法に問題がなかったのか、コロナ対策が充分になされていたのかといった点は、オリンピックが終わった後に、検証がなされるべき課題なのかもしれませんが、爆発的な感染拡大により競技が中断されることがないことを願っています。

開催直前の多くの不祥事やあれほど反対意見を述べる人が多かったにもかかわらず、いざオリンピックがはじまると、多数の人がテレビでの観戦に夢中になっています。これは、私たちがコロナ禍の日常から奪われた、感動や驚きに飢えていたことに他ならないのではないでしょうか。

もちろん、そのような背景が無くとも、1年間の延期期間をただひたすらに開催を信じて、練習に打ち込んできたアスリートたちの素晴らしいパフォーマンスに感動しているのも事実です。開催されるかどうかさえわからない中で、選手たちは決してくじけることなく、己と向かい合い続けました。その強い信念、勝利を希求する気持ちが私たちの魂を揺さぶるのだと思います。この感動は何ものにも代え難いものがあります。

スポーツの力を再認識すること、これこそがオリンピックが開催された大きな意義であると私は考えます。まだまだオリンピックの熱戦は続き、さらにその後にはパラリンピックも控えています。選手の皆さまが、雑念にまどわされることなく競技に向き合い、余すところなく力を発揮されるようにと祈るばかりです。

セレンテ代表
辻之内節子

コロナ禍で変わる社会 〜 日本人の行動パターン

2020年5月31日

緊急事態宣言が解除されてちょうど1週間、海外メディアでは「日本のコロナウィルス対策はことごとく見当違いのようだったが、奇妙にもうまく行っている。」と伝えてられているようです。他国のような都市封鎖はなく外出要請だけで感染者拡大は抑えられました。日本の謎ですね。まさにジャパンミラクルです。生活習慣やBCGワクチンの効果なのでしょうか。やはり日本人の衛生に対する高い意識がこの結果を生んだことは間違いないと思います。

これからは新しい生活様式でとのこと。人口密度の高い日本でどこまでソーシャルディスタンスが保たれるのでしょう。もともと握手やハグの習慣のない日本ですが、住宅事情を考えると2mの距離は難しいですね。また在宅勤務が普及してビデオ会議が定着してきましたが、コロナ禍での数ヶ月の我慢であれば何とか凌げましたが、家族がいる中でのビデオ会議、在宅勤務などなど定着にはまだまだ課題は山積です。

従来の対面をFace to Face(F2F)と言うらしいです。名刺交換もオンラインでという時代、日本で本当に何もかもがオンラインに変わっていくのでしょうか。私共セレンテでの新規ご入会ご希望の方とのカウンセリングは従来は対面で充分な時間をかけておこなっておりました。このコロナ禍で弊社もZoomでのオンラインカウンセリングを導入いたしましたが、もちろんお相手のお顔を見ながらのカウンセリングですので、お電話などよりも親近感を持つことはできますが、ビジネスミーティングと違って、非常にパーソナルな内容の話となるため、画面上でのやりとりには限界を感じてしまうのは私だけではないように思います。

6月からF2F(対面)予約を再開いたしました。サロンでは充分な感染対策を講じ、検温、消毒、飛沫予防のアクリル板、そして書類などを非接触にするために大きめのディスプレイでのご説明など考え得るあらゆる予防対策を講じてF2Fを再開し、オンライン面談かサロンでの対面かを選んでいただきますが、ほぼ全員の方が対面(F2F)を希望されました。ほとんどが大手企業に勤務されている20代、30代の若い方々です。

このコロナ禍をきっかけに日本で立ち遅れてきたデジタルトランスフォーメーションが本当に一気に加速するのでしょうか。結婚相談所という非常に日本的かつアナログ対応を良しとしてきた業界にも「新しい生活」様式が定着していくのか、今後の世の中の動きから目を離せません。

セレンテ代表
辻之内節子

平成最後の夏 〜 人のために生きるということ

2018年8月31日

こんにちは。
辻之内です。

残暑お見舞い申し上げます。
異常気象が続いた今年の夏でしたが、皆様お元気でいらっしゃいますか?
8月も末日ですね。元号『平成』の最後の夏となりました。


8月13日から16日は旧盆ですが、終戦記念日がお盆の最中であるのも歴史的な偶然です。広島・長崎への原爆投下、そしてもう33年も前になりますが日航ジャンポ機の墜落事故(12日)、犠牲になった方々への慰霊行事がこの時期になると各地で行われます。自然と手を合わせたくなります。何年経ってもご家族の方の悲しみは癒えるものではありません。

そしてまた今年の8月にはたくさんの感動もありました。まだ記憶にも新しいかと思いますが、大分県で2歳の男の子が行方不明になり、必死の捜索の3日後に78歳のボランティアの方が30分で見つけ出しました。その方は何十年営まれたご自身の仕事を引退後、これまでお世話になった方々へのご恩返しとボランティアをはじめられました。


ご年齢を聞いて驚きましたが、強靭な体力とそして何よりもオーラさえ感じる生命力と使命感。単なる趣味では語れないほど、確固たる意志をもってボランティアに専念していらっしゃいます。ひと様のために生きるということは、ひいては自分のために生きることでもありますが、あの方の2歳児を見つけた時の満ち足りた表情が忘れられません。とても美しいと思いました。

人さまのために生きる・・自己犠牲ではなく、共に喜びを分かち合う為に何かをしたいという気持ちは持って生まれた人間の本能だと思います。

セレンテを運営し、もう100組をも超える方々のご成婚を見守ってきました。皆様に幸せをいただき、また皆様から生命力をも授かっています。そのエネルギーが、皆様のお幸せを引き寄せる力になっているのだと感じています。

季節は巡ります。平成最後の夏が終わろうとしています。個人的にも平成の夏はいろいろな想い出が詰まっています。忘れ得ぬ平成30年の夏となりました。

皆様にとりましても、今年の夏が今後の人生に大きな影響を及ぼすような、そんなひと夏でありました事を心から祈っています。

2018年8月31日
辻之内節子

遠い日の想い出 〜今が一番幸せと思えること

2018年7月30日

皆様こんにちは。
辻之内です。

最高気温を更新する酷暑が続いています。皆様お変わりございませんか?

温暖化の影響でしょう、今年に入ってからは自然災害が相次いでいます。世界規模での大災害が目立ちます。各地で被害に遭われた方々には心からお見舞いを申し上げます。一日も早く日常が戻りますように・・

季節が巡るごとに時の速さを感じます。
時々ふと考えることありませんか?
あの時ああしていたら、今頃どうなっていたのか?
この道を選ばなかったらどういう人生だったのだろう・・って。そういう思いに駆られる方も少なくはないと思います。

もう随分前になりますが、ある方の言葉がとても心に残っています。
〜忘れ去りたい過去の記憶も、今が幸せであればそれは懐かしい「想い出」に、今が幸せでなければ、それは「後悔」になる〜
非常に蘊蓄のある言葉ですね。いつも今が幸せだと思えれば人生のすべてが意味のあるものになります。

与えられた人生の時間の中で、今を大切に生きていれば日々の生活のふとしたことに幸せを感じられるものです。いつの世もいつの日も、今が人生の中で一番幸せ・・と思える方は、ご自身で幸せを運んできているのです。

(夏を代表する芙蓉の花。一日で枯れてしまうという儚さから、美しい女性のたとえにも用いられる。)

いま地球上では貧困、紛争、環境破壊、格差、感染症など多くの問題を抱えています。日本に住む私は、何気ない平穏な日々をこの上ない幸せと感じます。いつの日か、世界中の人々すべてがそう思えるような日が来ますことを願ってやみません。

2018年7月30日
辻之内節子

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